こういったお問い合わせをよく頂きます。
「投資に興味があるけど実際どうなの?」
「これから株を始めたいけどタイミングが分からない」
「これから株は上がる?下がる?」
とくに最近は、初心者でも手軽に始められる「ワンコイン投資」なども目にしますし、投資に興味を持つ方も増えてきたのではないでしょうか。
そこで今回は「投資」をテーマにお話させていただきます。
まずお伝えしたいのは、これから株価が上がるのか下がるのか。
こちらについては「分かりません」ということ。
証券会社に勤めるトレーダーのような、四六時中株価を見ているその道のプロであっても、株価の予想は難しく当たらないこともあります。
上がるか下がるか、たった2択を選ぶことはとても難しいのです。
実際、株価が上昇した国ランキング(2006〜2015年)を見ると、ランキング1位はすべて異なる国。2年連続トップ3に入ることさえ、ほとんどありません。
前年でトップだからといって、翌年もトップとは限らないのです。
運用のプロ VS 猿
アメリカで行われた経済に関する実験をご紹介します。
世界レベルのファンドマネージャー(投資信託の運用を行う専門家)を6人集めて行われた実験。
実験内容は、世界最大の経済新聞「THE WALL STREET JOURNAL(ウォール ストリート ジャーナル)」に掲載されている会社の中で、1ヶ月の内に最も利益を出す会社はどこかというものです。
この実験のおもしろいポイントは、6人の他に「おさるさん」を加えているというところ。
おさるさんには”ダーツ”で会社を選んでもらいます。(株価を載せた的に投げ、当たった会社の株を選ぶ)
つまりおさるさん枠においては、なんの予想も分析も行われずに決められた会社ということですね。
この実験結果、みなさんならどのように予想しますか?
おさるさんがダーツで選んだ会社、実は世界屈指のファンドマネージャー達が選んだ会社と比べても大きく負けることはなかったんです。
それほど、1ヶ月程度の短期間の株価予想は困難なものなのです。
投資に邪魔なものは「人間の真理」
投資の成功に邪魔なもの、それは「人間の真理」です。
株で利益を出すには「安い時に買い、高い時に売る」こと。
しかし、株が安いということは世界的に景気が悪かったり、その会社や企業が上手くいっていない状況ですよね。誰も買いたがらない時こそ買い時、誰もが買いたがる時こそ売り時なんです。
これを身近なものに例えると「ワゴンセール」がイメージしやすいかもしれません。
例えばデパートや百貨店に行くと「売れ残り」としてワゴンに積まれた商品を見かけますよね。
”人気がない”
”価値がない”
誰も買わないような商品が、大幅に値下げされて売られています。
安くなっている株を狙って購入し、高くなったポイントで売って利益を得るのが株本来のやり方ですが、まさに「人間の真理」が邪魔してしまうことで本来の買い方ができない方が多いのです。
「投機」と「投資」
「上がるか下がるか分からないし、株って結局ギャンブルだよね?」
このようなイメージを持つ方も多いでしょう。しかし「投資」はギャンブルとは全く異なります。
そもそも「投資・運用」とは、目の前の結果を追うものではありません。
目の前の結果を追うものは投資ではなく「投機」。
たとえばギャンブルと聞くと、宝くじや競馬・競輪などが定番ですね。今挙げたものは、結果が出るまでが早い、いわゆる「短期的」です。
投資においては、数ヶ月・数年単位で運用し経過をみていくため「長期的」。投資はギャンブルとは全く異なるものなのです。
投資はいつ始めても良い
それではこれから投資を始めるには「いつ」が最適なのでしょうか。
実は、投資を始めることにタイミングは必要ありません。
ある投資に関して「なぜ成功したのか」というのを分析・研究されています。この分析結果、およそ94%が「どのように株を持っていたか」というものでした。
ちなみに残りの6%が「タイミング」「選んだ株」。
つまりは、投資を始めるタイミングや選ぶ株はさほど重要ではなく、購入した株の「運用方法」が最も重要ということです。
「やり方を学べば、投資はギャンブルではない」
今回は「投資」をテーマにお話させていただきました。
近年では一般の方も投資を行う方も増えてきましたね。
投資を始めるうえで「タイミング」はさほど重要ではないということ、そして投資を行っていくうえで邪魔になるのは「人間の真理(心)」というお話でした。
今回のお話で投資に興味を持った方、もっと深い相談をしたいと思われた方はぜひ「haco life」までご相談ください!